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キャリアコーチングと転職エージェントの違いは?手数料の出どころで比べる

更新日:2026-11-01|料金・制度の確認日:2026-11-01|運営:AI Mediaz

結論

いちばんの違いは「お金を払うのは誰か」です。転職エージェントは求人企業が手数料を払い、求職者からは原則として手数料を取れません(職業安定法第32条の3)。

キャリアコーチングは求職者本人が料金を払うので、「転職しない」結論も含めて本人の側に立った支援を受けやすい仕組みです。

迷ったら、コーチングや無料相談で軸を決めてからエージェントを使う順番が、勧められた求人に流されにくくなります。

お金の出どころが違う=立ち位置が違う
お金の出どころが違う=立ち位置が違う

キャリアコーチングと転職エージェントの違いは?

まず全体を表で比べます。料金はこのサイトで公式に確認したキャリアコーチングの範囲です。

比べる点転職エージェントキャリアコーチング
お金を払う人求人企業(採用が決まったとき)本人(契約時・分割)
求職者の費用原則無料(職業安定法第32条の3)総額約11万〜124万円(公式確認分・入会金込み)
主な支援求人紹介、書類添削、面接対策、条件交渉自己分析、価値観・強みの言語化、判断の軸づくり、行動計画
「転職しない」結論出しにくい(報酬は転職が決まって発生)出せる
必要な許可有料職業紹介事業の許可(厚生労働大臣)コーチングだけなら不要。求人紹介もするなら許可が必要
期間求職者の転職活動の期間プランごとに60日〜250日など

いちばん大きな違いはお金の出どころです。出どころが違うと、支援する側の立ち位置も変わります。

転職エージェントはなぜ無料なの?(職業紹介事業の仕組み)

転職エージェントは、法律上は有料職業紹介事業にあたります。職業安定法は、有料職業紹介事業を行うには厚生労働大臣の許可が必要だと定め(第30条)、手数料についても決まりを置いています。

職業安定法第32条の3の要点は次のとおりです(e-Gov法令検索の条文から要約)。

  • 有料職業紹介事業者は、原則として職業紹介に関して手数料や報酬を受け取ってはならない。例外は、厚生労働省令で定める種類・額の手数料、または厚生労働大臣に届け出た手数料表に基づく手数料。
  • 求職者からは原則として手数料を徴収してはならない。求職者の利益のために必要として厚生労働省令で定める場合に限って例外がある。

つまり、転職エージェントの売上は、基本的に採用した企業が払う紹介手数料です。求職者が無料で使えるのはこのためです。裏を返すと、エージェントにとっては「紹介した人が入社すること」が報酬の条件になります。担当者が誠実でも、仕組みとして「転職しない」「今の会社で異動を目指す」という結論は、エージェントの報酬にはつながりません。

キャリアコーチングは誰の味方?

キャリアコーチングは、本人が料金を払う代わりに、本人の目的に沿って支援を受けるサービスです。求人企業からお金をもらっていない会社なら、特定の求人に誘導する理由がありません。「今の会社に残る」「副業から始める」「1年後に転職する」といった結論も、同じ重さで扱えます。

ただし、キャリアコーチングの会社の中にも職業紹介の許可を持つ会社があります。許可があれば、コーチングの延長で求人を紹介し、採用が決まれば企業から手数料を受け取ることもできます。これは悪いことではありませんが、「本人から料金をもらい、企業からも手数料をもらう」形になるので、紹介される求人に偏りがないかは気にしておきたい点です。

このサイトで確認できた範囲では次のとおりでした。

サービス運営会社(公式表記)職業紹介(転職先の紹介)について公式で確認できたこと
ポジウィルキャリアポジウィル株式会社公式に「転職エージェントではありません」と記載。許可番号の記載なし
マジキャリアクシス株式会社公式サイトの会社情報に「厚生労働大臣許可番号 13-ユ-305674」と記載(人材サービス総合サイトでの照合は公開前に要確認)
キャリパト株式会社Your Patronum許可番号の記載なし
キャリート株式会社ルメス許可番号の記載なし
きづく。転職相談株式会社one-recollection(会社概要の表記。利用規約は「株式会社one recollection」)許可番号の記載なし
LadyCarry株式会社Turning(特定商取引法に基づく表記の販売事業者)許可番号の記載なし
ZaPASSコーチングキャリアZaPASS JAPAN株式会社許可番号の記載は確認できず
キャリアエックス株式会社キャリア・エックス(フッターは「株式会社Career-x(キャリア・エックス)」表記)会社概要に有料職業紹介の事業許可番号「13-ユ-307591」と記載(事業内容に転職エージェント事業あり。人材サービス総合サイトでの照合は公開前に要確認)
Btap(RYOMEI)株式会社ビータップ(会社概要の表記。フッターは Btap corporation)許可番号の記載なし
SHIFT6株式会社Rin許可番号の記載なし

公式サイトに番号の記載がない会社は、許可を持っていないとは限りません。厚生労働省の人材サービス総合サイトで、事業者名から許可・届出事業所を検索できます。無料相談で「求人の紹介もしていますか」「紹介する場合、企業から手数料を受け取りますか」と聞くのが確実です。

どちらを使うべき?目的別の選び方は?

あなたの状況先に使うもの理由
転職先の業界・職種がもう決まっている転職エージェント(無料)求人と選考対策が中心。払う理由が少ない
転職するかどうか自体を迷っている無料の公的相談 → 必要なら有料コーチング転職しない結論も出せる立場で考えたい
エージェントに勧められる求人がしっくりこないキャリアコーチング判断の軸を先に作ってから求人を見る
書類・面接で落ち続けているエージェント+必要ならコーチング選考対策はエージェントでも無料で受けられる
今の会社で伸ばしたい・副業も考えたい公的相談 or コーチングエージェントの守備範囲外

「転職するか迷う」段階の考え方は退職するか迷うときの判断、無料の窓口は無料のキャリア相談で足りるケースにまとめています。

両方使うなら、どの順番がいい?

おすすめは ①無料の公的相談 or キャリアコーチングで軸を決める → ②転職エージェントに登録する の順番です。

  1. 軸を言葉にする:「何を優先するか(年収・勤務地・仕事内容・働き方)」「何は譲れるか」を3〜5項目に絞ります。無料のキャリアコンサルティングでも、有料コーチングの前半でもできます。
  2. エージェントに軸を伝える:最初の面談で軸を伝えると、紹介される求人がぶれにくくなります。
  3. 求人を軸で評価する:勧められた求人を軸に当てはめて、合わないものは断ります。断る理由を言葉にできるのが、軸を先に作る効果です。

有料コーチングの契約中にエージェントを使うことを禁じている会社は、今回の確認範囲では見当たりませんでしたが、契約書面で確認しておくと安心です。

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無料相談の申込み条件・料金は申込み前に公式ページで確認してください。

手数料の出どころで、支援の中身はどう変わる?

お金の出どころの違いは、日々の支援の中身にも表れます。どちらが優れているという話ではなく、得意なことが違うと考えると使い分けやすくなります。

転職エージェントが得意なのは、求人を持っていることと選考の情報です。企業から求人を預かっているので、非公開の求人や、面接で何を見られるかといった情報を持っています。書類の添削や面接練習も、採用が決まることが報酬につながるので熱心に取り組む動機があります。一方で、紹介できるのは自社が預かっている求人に限られます。

キャリアコーチングが得意なのは、本人の考えを深めることです。求人を持っていない会社なら、話題が特定の求人に寄ることはありません。「なぜ今の仕事がつらいのか」「本当は何を大事にしたいのか」を、宿題や対話で掘り下げます。一方で、求人の情報や選考の内情はエージェントほど持っていないことが多く、最終的には自分で求人を探すか、エージェントを使う必要があります。

この違いを踏まえると、「何を軸にするか」はコーチングや公的相談で、「どこに応募するか」はエージェントでという分担が、それぞれの得意を生かす形になります。どちらにも同じことを期待すると、「エージェントは求人の話ばかり」「コーチングは求人を出してくれない」という不満になりがちです。最初の面談で「あなたのサービスで得意なこと・できないことは何ですか」と聞いてみるのもおすすめです。

両方に相談するとき、伝え方で気をつけることは?

コーチングとエージェントを並行して使う場合、それぞれに「もう一方も使っている」と伝えておくと、支援の重なりを減らせます。たとえばエージェントには「判断の軸はコーチングで整理済みなので、この軸に合う求人を中心に紹介してほしい」と伝え、コーチには「エージェントから紹介された求人をどう評価するか一緒に考えたい」と相談します。こうすると、コーチングのセッションを求人の比較に使い、エージェントの面談を選考対策に使う、という分担がしやすくなります。どちらにも同じ悩みを最初から話すと、時間もお金も二重にかかってしまいます。

「コーチング型エージェント」はどっち?

最近は「コーチング型の転職エージェント」「キャリアコーチング型転職支援」をうたうサービスもあります。名前だけでは判断できないので、次の2点で見分けてください。

  • 本人が料金を払うか:無料ならエージェント(企業からの手数料が売上)に近い仕組みです。
  • 職業紹介の許可を持ち、求人を紹介するか:紹介するなら、採用が決まると企業から手数料が出る仕組みです。

どちらが良い悪いではなく、仕組みを知ったうえで使い分けるのが、損をしないコツです。料金の比べ方は料金相場と1回あたり単価をどうぞ。

よくある質問

転職エージェントが無料なのはなぜ?
有料職業紹介事業者は、求人企業から手数料を受け取るからです。職業安定法第32条の3は、求職者からは原則として手数料を徴収してはならないと定めています(厚生労働省令で定める例外あり)。
キャリアコーチングの会社が求人を紹介することはある?
あります。有料職業紹介事業の許可を持つ会社は、コーチングとあわせて求人を紹介できます。たとえばマジキャリは公式サイトに厚生労働大臣許可番号を載せています。一方、ポジウィルキャリアは「転職エージェントではありません」と公式に書いています。
両方使ってもいい?
問題ありません。コーチングで判断の軸を決め、エージェントで求人を探すと役割が重なりにくくなります。料金を払う前に、無料の公的キャリア相談で足りるかも確認してください。
許可番号はどこで確かめる?
厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で、事業者名などから許可・届出事業所を検索できます。会社のサイトに番号がない場合も、ここで確認できます。

出典・確認した情報